28日 TPP参加反対でJAいなばの有田専務と懇談

  “ちゃんと報道しているのは日本農業新聞と「赤旗」だけ”と専務

右から市谷県議、岩永書記長、有田専務、田中市議

 日本共産党鳥取県委員会の岩永尚之書記長、市谷知子県議、田中文子鳥取市議は28日、鳥取市のJA鳥取いなばを訪れ、有田和彦専務と懇談しました。

 有田専務は、TPP(環太平洋連携協定)について「ちゃんと報道しているのは、日本農業新聞と『赤旗』だけだ」としたうえで、農業と農家・農村の現状について「代、代の人たちに支えられている。この人たちが報われるようにしないと後継者は育たない」と強調。老後の年金や医療・介護を保障して「農業をやりながら、田舎で安心して元気に暮らせる」システムができれば、退職や脱サラして農業に就く人が増えると指摘しました。

 岩永氏は、小規模農家や家族経営を大事にして兼業農家の収入を増やし、後継者が育つようにすることが大事だと応じました。

 有田専務は、集落営農で若い人が地域の農業の担い手となり、高齢農家と連携することも必要だと語りました。

 さらに、TPPについて農業分野だけでなく医療、保険、金融などもねらわれ、米企業がISD条項で訴えて日本政府を言いなりにする権限を持つことが最も問題だと指摘し、「たたかいはこれからだ」と強調しました。
 市谷県議は、TPPは秘密交渉であり、守るべきものの交渉内容がわからないとして、政府・与党に交渉離脱を迫るべきだと主張しました。

 6日 麻生・石破発言で自民党県連に申し入れ

 日本共産党鳥取県委員会は6日、自民党鳥取県連に対し、①麻生太郎副総理・財務大臣のナチス発言について謝罪と閣僚及び国会議員の辞職を求め、②石破茂自民党幹事長の「国防軍の命令に従わなければ死刑」発言に抗議する申し入れをおこないました。
 岩永尚之書記長、市谷知子県議、田中克美県常任委員が自民党県連に出向き、宇田川隆久事務局長が対応しました。

 岩永氏は、麻生発言について「『ナチスの手口に学んだらどうか』という発言は、無法な暴力と弾圧で民主主義を破壊し独裁を築いたナチスを称賛するものであり、国際政治に参加する資格も、閣僚、国会議員の資格もない」と指摘し、撤回で済む問題ではないとして、閣僚および国会議員の辞任を求めました。

 また、石破発言について「死刑の脅しを自衛隊員を戦場に送り出そうというもので、平和憲法を真っ向から否定するものだ」と強く抗議しました。