【4月8日付】鳥取の市民エネルギーが対話集会 エネルギーの地産地消で地域循環を

 市民エネルギーとっとりは3月10日、鳥取市で自然エネルギー開拓の実践者、映画「シェーナウの想い」を日本語に訳した及川斉志氏を迎えて対話集会を開きました。


 及川氏は鹿児島県のSATOEne㈱社長、太陽ガス社員としての活動を報告。ドイツのマウエンハイム村が暖房用燃料代に年2000万円、電気代に1000万円流出していたのを、バイオガス施設(熱源、発電)、木質チップボイラー、太陽光発電所を導入し、年に6000万円の売電収入を得て、木質チップボイラーに500万円、バイオガス施設に1500万円の暖房熱代(家庭に温水を供給)が入り、農家に2200万円のバイオマス代、林業家に200万円のチップ代が入り、地域でお金が回って潤っていると紹介しました。


 及川氏は、人が幸せに生きるためには豊かな自然環境が必要だと指摘。人と自然が共存できるエネルギーをつくりたいとして、里山の例を上げました。


 里山は人が手入れすることで、動植物が生きられ、炭や薪として木を燃料に使い、クヌギやナラなどの林を更新し、自然と地域経済との循環が生まれていると強調。エネルギー(熱)として電気を使わず、木を使うことが重要だとのべました。


 鳥取県智頭町で林業会社を営み、「木の宿場」事業(間伐材代を地域通貨「杉小判」で払い、森林整備を促進し、お金を地域で循環させる)に関わる國岡将平氏は、木質バイオマスボイラーを導入して温水プールの熱源を電気から薪に変えたと紹介。町内で間伐材の需要が生まれ、薪生産の仕事が生まれ、端材代が製材業者に入り、電気代で流出していたお金が町内で循環していると報告しました。