【3月3日付】アツくやさしく 大平喜信

 3月になりました。年度終わりの締めくくり、卒業や異動のシーズンですね。我が家の一人息子も中学校卒業をむかえ、先日無事に希望の高校に合格することができました。たくさんの方に支えられながら、本当によくがんばりました。どうか、すべての中学3年生たちに「15の春」が来ますように。心から願っています。


 そんな中、政治に目を向ければ、またとんでもないことが。安倍首相が国会答弁や自民党大会などでまた新たな憲法9条改正の口実を言い出しました。自衛隊の新規隊員募集に対して多くの自治体が協力を拒否しているから、改憲でこの状況を変えようと。協力とは何かと聞けば、高校や大学を卒業する年齢の若者たちの名前と住所、性別を記した名簿を提供することだと言います。中には宛名シールにして自衛隊に提供している自治体もあるそうで、本人たちの同意もないなかでそのようなことがおこなわれていること自体、すでに現状でも重大な問題です。


 鳥取市では、防衛省がつくった戦闘機や戦車が火花をあげて訓練をしている写真などを掲載したカレンダーが、市内の各中学校に持ち込まれていると聞きました。広島ではカープやサンフレッチェが自衛隊とのコラボ企画で、子どもたちもたくさん集まる試合で自衛隊の大宣伝デーを毎年のようにおこなっています。滋賀県では県内の公立中学校で「自衛官等募集中!」と印字された自衛隊地方本部が作ったトイレットペーパーが使われていたこともありました。


 安倍首相にとってはこれでもまだまったく足らず、憲法9条を改正して全国すべての自治体と社会全体に「協力」を強制しようというわけです。適齢期の息子を持つ親としても絶対に許すわけにはいきません。国政を大きく転換し、地方政治で一つひとつの悪政をくいとめていかねばなりません。「政治の春」を実現していく上でも勝負の3月。選挙勝利へいよいよ日々猛ダッシュです。