日本共産党の市谷知子県議は12日の県議会で一般質問し、米国とイスラエルのイランへの先制攻撃は国連憲章違反だと断じ、境港、航空自衛隊美保基地を戦争出撃地にしてはならないと訴えました。
県側は、境港は有事法制による利用がありうると答弁。C2輸送機搭載システム(ミサイル発射機能の付加)は「2年間かけて調査、研究が行われた」ことを初めて認めました。
市谷氏は境港の有事利用、C2輸送機搭載システムに反対するよう要求しました。
島根原発プルサーマル計画の追求を
島根原発2号機について中国電力に対し、▽プルサーマル計画は安全協定に基づく可否の権限を求めること▽安全協定に基づいて基準地震動データの不正がないかどうか調査・点検を求めること▽応じない場合は、いずれも原発の運転停止措置を要求すること―を求めました。県側は、プルサーマルの説明は国が中国電力を指導したので、その改善策を待ちたいと述べました。
市谷氏は、新たに創設された「地域未来基金」50億円が特定の分野の産業クラスター・産業集積に重点投資されようとしていると指摘し、地域経済をないがしろにしないためのルール整備と、賃上げ直接支援の実施を要求。産業振興条例の改正や直接的な実態調査によって、小企業により配慮した施策を行うことも求めました。
市谷氏は、OTC類似薬の自己負担増や国保料への子育て支援金上乗せの負担増について、重い窓口負担によって県民が治療をためらうことがあってはならないと警鐘を鳴らしました。特に、現状は子どもの医療費助成で自己負担が無料であり、負担が生じないよう求めました。県側は、子どもの医療費助成制度など財政的に負担が大きい包括的な仕組みづくりは、ナショナルスタンダードとして国が責任を持って取り組んでいくべきとしながらも、全国知事会を通じて子どもに対しては、OTC類似薬の自己負担を求めないよう意見を提出していると答えました。
精神障害者家族会や鳥取県腎友会からの要望について質問しました。精神障害者の医療費助成の2級への拡大を求めた質問には、県側は現在のところ対象拡大は考えていないと答弁。市谷氏が精神障害者家族会、県、市町村による協議の場の設置を提案すると、家族会連合会との意見交換会を毎年実施しており、今後も関係団体の意見を丁寧に聞いていくとしました。
県の支援による学校給食費完全無料化を要求
市谷氏は学校の給食費について、国の支援上限を超える部分や中学校、特別支援学校を県が支援し完全無料とすることを求め、その経費を質問しました。県側は、特別支援学校の小学部については、国からの給食費負担軽減交付金等を活用して県が無償化をしたいと答弁し、中学部等についても国の動向を注視しながら順次支援に入りたいとの意向を示しました。
島根原発2号機稼働・プルサーマル発電にノーを
米子市の中国電力米子営業所前のポケットパークで3月15日、原発ゼロをめざすノーニュークスデイin米子が開催されました。
米子市で11日、原発ゼロをめざして「NO NUKES DAY in米子」が開かれました。約70人が参加し、中電米子営業所前で集会を開き、米子駅までパレードしました。
呼びかけたのは、原発ゼロへ金曜日デモ実行委員会、さよなら島根原発ネットワーク、県西部、境港、米子の各革新懇です。
金曜日デモを主宰する渡辺紀子さんは「若者たちが始めたデモが、今年6月で5年になります。毎週、活動を続けてきたのは、大人の責任として子どもたちの未来に原発を残したくないからです」と発言しました。
さよなら島根原発ネットワークの瀬戸川和彦さんは「福島原発事故から6年、解決の糸口すら見えません。島根原発は、圧力容器内の設備にひびが入る、中央制御室の配管に穴があくなどトラブル続きです。再稼働はあり得ません」と訴えました。
島根3号機訴訟の会の新田ひとみ共同代表は「宍道断層は、東側の鳥取沖西部・東部断層と繋がって巨大な活断層になる危険があります」と警告しました。
日本共産党の福住ひでゆき衆院鳥取2区予定候補は「東日本大地震の被災3県で福島県が最も復興が遅れています」と、いまだに8万人の避難者がいる深刻さを訴えました。
原発事故は収束とはほど遠い状況で、廃炉作業も事故原因の究明もできないまま、安倍政権は原発再稼働への暴走を続けていると批判しました。
さらに、政府の地震調査研究推進本部が宍道断層を主要活断層に追加し、「宍道断層がマグニチュード7程度の地震を起こす可能性を政府も認めた」として、再稼働路線の中止と原発ゼロを訴えました。
民進党、社民党、住民目線で政治を変える会・山陰の福島浩彦共同代表からメッセージが寄せられました。
鳥取市で12日、映画「日本と再生」上映会と講演会が開かれました。映画監督の河合弘之弁護士と「市民エネルギーとっとり」の手塚智子代表が講演しました。
河合監督は、映画を作ったのは自然エネルギーの真実を伝えるためだとのべました。
目的の一つは、自然エネルギーに対する「不安定でコストが高い」「ドイツは原発依存のフランスから電力を買っているから脱原発ができる」などのデマを打ち破ること。もう一つは、自然エネルギーが世界のエネルギーの主流になっていることを伝えるためだと強調しました。
その上で「自然エネルギーは、普及することで高位安定化し、コストが下がり、世界の風力と太陽光の発電設備容量は、原発の2倍になっている。ドイツはフランスから輸入する電力量の3倍をフランスに輸出している」と指摘し、東芝やアレバのように原発は、すでに斜陽産業となっており、脱原発運動は必ず勝利すると宣言しました。
河合弁護士は、自然エネルギーは10年で2倍に増えており、コストが年々下がって有利な投資先となり、もうかる事業になっているとのべました。
長年、温室効果ガス削減では、先進国と途上国が対立して、有効な条約が発効できなかったが、パリ協定(途上国も削減する)が発効(55カ国以上が批准、批准国の温室効果ガスの排出量が世界の総排出量の55%以上)できたと紹介しました。
パリ協定が発効できた背景について、「これまで湯水のように化石燃料を使ってきた先進国が、経済発展を望む途上国に対して、化石燃料の使用を抑制しようとしていることに、途上国は反発していきた。しかし、自然エネルギーのコストが下がり、安価なエネルギーとなったため、途上国で自然エネルギーを使用しての急速な経済発展が可能となったため、対立が解消された」と紹介しました。
経済発展と温暖化防止には、スピードが求められるとして、「原発は建設に20年かかるが、自然エネルギーは1年でできる」と手軽さと普及のスピードを指摘し、現代のビジネスに合っているとのべました。
パリ協定発効のもう一つの背景に中国とアメリカの参加があるとして、「自然エネルギー先進国である両国が、自然エネルギーの物資やシステムを途上国に売り込むことができるとふんだからだ」とのべ、日本の政治家や経済人が自然エネルギーに対するネガティブな考え方を改めるよう促しました。
自然エネルギーの優位性についても指摘。日本は毎年、サウジアラビアなどから25兆~30兆円の化石燃料を輸入しているが、自然エネルギーは燃料費がただであり、化石燃料を自然エネルギーに替えれば、国内経済が潤うと強調しました。一方で、化石燃料に依存して輸入し続ければ、自然エネルギーに転換している国に遅れをとり、エネルギー自給国との格差が年々開くと強調しました。
安倍政権は、原発を止めると毎年3・5兆円の損失が出ると言っているが、自然エネルギーに転換すれば、原発再稼働の7、8倍の経済効果があるとし、逆に原発を続けることで福島原発のような事故を起こすリスクが高まり、そうなったら日本は立ち直れなくなると警告しました。
福島原発事故は、4号機の核燃料プールが倒壊していたら、東日本には人が住めなくなっていた可能性があったとのべました。
脱原発、再稼働反対のたたかいは、世界の脱原発、自然エネルギーへの転換の流れからも、救国、正義の道義的理由からも、必ず勝利するたたかいであり、確信を持とうと呼びかけました。
しかし、このたたかいは自動的に勝利するものではなく、運動を広げていくことが重要だと語りました。
「原発がなくなると労働者が働く場所を失う」との声にふれ、「原発は定期点検のときに人手が必要になる。定期点検のたびに全国の原発を労働者がぐるぐる回っているのであり、地元の原発労働者はそれほど多くない」と指摘。自然エネルギーを開発することで、雇用確保は十分できるとのべました。
現在の裁判闘争の中心は、原発再稼働差し止めの仮処分の裁判だと強調。大津地裁の高浜電発の仮処分に続き、伊方原発でも広島、大分、松山、山口の4地裁で仮処分を申請したとして、「四国電力は4戦4勝しないと再稼働できないが、我々は1勝3敗でも差し止められる。再び、過酷事故が起こらないように再稼働する原発を最小限に抑え、その間に自然エネルギーを増やし、原発の立錐の余地もない社会をつくろう」と呼びかけました。
日本で自然エネルギーの普及を妨げる障害になっているのは政治だとして、国政の転換を訴え。障害を取り除けば、日本の自然エネルギーは1年ごとに倍化するだとうと予測し、「日本の潜在能力はドイツの9倍だが、ドイツの9分の1しか開発していない。ドイツ並みに開発すれば、81倍になる」とのべました。
※自然エネルギー発展の三つの壁は①電力会社の接続可能量(原発の発電量を確保)②空き容量ゼロ(電力会社の開発計画が優先)③連携負担金(容量を増設する費用)です。
7000億円の損害を出した東芝事件の背景について、「福島原発事故を機に世界中の安全基準のハードルが上がり、各国の政府が原発への安全対策のための追加工事を命じたからだ。フランスのアレバも、フランスやフィンランドの原発を最新型の原発にするために、1兆円の追加工事を命じられ、事実上の倒産(政府が出資して支えている)に追い込まれた」とのべ、世界の原発産業の斜陽化を指摘しました。
日本も安倍首相が原発行脚をしたが、台湾が脱原発し、ベトナムは受注を中止し、トルコも躊躇し、行き詰っていると話しました。
地域分散型の自然エネルギーについて、現在はインターネットで結ばれてコンピューターで制御(IOT)され、供給不足は起こらず、東芝や日立、東電や関電も実証実験に参加しているとして、将来性を示唆しました。
電力会社が原発再稼働にこだわるのは、原価償却した原発で儲けたい▽すでに支払い済みのウラン燃料を使いたい▽原発を動かさないことで生じる化石燃料代が原発1機につき、年間500億円かかる―からだとのべました。
鳥取県で10日、脱原発金曜日行動が取り組まれました。JR鳥取駅北口では9人が参加しました。
鳥取駅前ではニュースを配り、中国電力が2月16日、定期点検中の島根原発2号機の原子炉圧力容器内の設備に55㌢のひびが入っていたと発表したことなどを伝えました。
シュラウド(燃料集合体を入れる容器)サポート(圧力容器に固定する施設)には、2号機建設時の作業員が移動するための穴が開けられていて、営業運転前に金属製のカバーで蓋をしました。ひびは、その蓋の溶接部分で見つかりました。原因は不明です。
昨年12月には、同じ2号室の中央制御室の換気ダクトに横1㍍、建て30㌢の腐食による穴が見つかりました。これでは、事故が起こって格納容器から放射性物質が放出されたとき、作業員が吸ってしまいます。
原発は小さな穴が大事故につながってしまうため、細心の注意が必要ですが、中国電力は不祥事続きで、原発事業者としての資格が問われます。
鳥取県の鳥取市と米子市で3日、憲法学習講演会が開かれました。鳥取市9条の会は市民講座を開き、鳥取大学名誉教授の藤田安一氏が「戦争しない国から戦争ができる国へ大転換をめざす、高市首相の『国家改造計画』を問う」と題して講演しました。
藤田氏は、高市首相は「『戦争権』はすべての国に認められた基本権だ」(「正論」2011年7月号)だと主張。▽武器輸出の全面解禁▽国家情報局の創設▽日本国国章損壊罪の創設▽スパイ防止法の制定▽非核3原則見直し▽軍事費のGDP比3・5~5%への引き上げ▽原潜の保有▽国営軍工廠の導入▽外国人政策の「共生」から「監視」への転換▽9条改憲や緊急事態条項の導入―などを狙っていると指摘しました。
藤田氏は、高市首相の言う「普通の国」とは、いざとなれば戦争する国を意味しており、これは歴史に逆行する第一次世界大戦以前のような価値観であるとまとめました。その上で、戦争する国作りを止める有力な手段が平和憲法であり、9条を守ることが日本と世界の平和につながると締めくくりました。講演後には、参加者からも盛んに質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。